ルール(文字版)


目次
1、ダッタカモ文明の謎とは
2、ものがたり
3、内容物
4、注意事項
5、ゲームの準備
6、ゲームの決まりごと
7、ゲームの遊び方


1、ダッタカモ文明の謎とは

ダッタカモ文明の謎は、会話をしながら推理するコミュニケーションゲームです。 相手がなにを想像したのか、触覚をヒントに会話をしながら想像力を膨らませてみましょう。 このゲームは、視覚障害の方も健常者も一緒に楽しむことができます。


2、ものがたり

まだマンモスや恐竜がいた時代、もしかすると、それよりもっと昔、 ダッタカモ文明という文明がありました。 ダッタカモ文明の人たちは、粘土を使ってものを作るのが、とても得意。 深い海の底でみつけたものや、はるか遠くの宇宙で見たもの、 身近な花や動物、想像で作った未来のもの、色々なものを 粘土で作って宝物にしていました。
幸せに暮らしていた彼らでしたが、ある日突然の火山の大噴火で、ダッタカモ文明は滅んでしまったのです。
ときは流れて現代、ダッタカモ文明の人々の遺跡が発掘されました。 科学アカデミーに持ち込まれた出土品。 それらは、一体ナンダッタのか。 壊れてしまったり、少し変な形だったり。 でも、全て、ダッタカモ文明の人たちの宝物です。 科学アカデミーでは、博士と生徒達が出土品を囲んで座っています。 博士は一体、これをなんだったと考えているのでしょう。 生徒たちは、博士の考えについて、真剣に議論しています。


3、内容物

箱の中に、次のものが入っています。
・手のひらサイズの巾着袋…1つ
・形の違う陶器のコマ…12個 
・説明書…1冊
・音声説明CD…1枚


4、注意事項

コマは、陶器で作られています。一つ一つ手作りですので、他のセットのコマとは形が少し異なります。
また、割れたり欠けたりすることがあります。優しく取り扱ってください。 小さいコマを使って遊ぶので、小さなお子様と一緒に遊ぶときには、間違って飲み込んでしまわないようにご注意ください。


5、ゲームの準備

・12個のコマを全て巾着袋の中にいれ、箱の外に出します。その後で、箱に蓋をしてください。 この箱が、コマを置く台座になります。箱の中央には、ハテナマークが書いてあります。 コマに触っていないときには、箱の真ん中にコマを置くようにしましょう。
・みんなで、この箱を囲んで、座ります。
・このゲームは、博士役と生徒役に分かれて議論をします。 まず、博士を1人決めてください、他の人は皆生徒になります。


6、ゲームの決まりごと

このゲームには3つの約束があります。
1、博士はとても偉い人です。 生徒は、博士に話しかけるとき、必ず「博士」と呼びかけてから、ていねいに話しましょう。
2、博士もとても偉い人になったつもりで、博士らしく話しましょう。その方がゲームが盛り上がりますよ。
3、勿論、小さなお子様も博士になることができます。もし、博士に助けが必要なときは助手に付いてもらいましょう。 だって、博士にも助けが必要なときはありますからね。


7、ゲームの遊び方

この、ゲームの目的は、生徒が博士の想像しているものを当てることです。 生徒は順番に博士に質問をします。
3周するまでに答えを当てましょう!
この流れを「議論」と呼びます。
答えを当てることができた生徒は、その議論で使ったコマを博士から受け取ります。 全員が博士をやり終えたら、ゲーム終了です。 1番たくさんのコマを持っていた人が、1番えらい博士です。

次に、議論の進め方です。

まず、博士が巾着袋に手を入れ、袋の中でコマに触ります。
袋の中を見ないで、手触りから一体それが何なのか想像して、コマを1つ選びます。 選んだコマが何か想像できたら、 巾着袋からコマを取り出し箱の中央におきます。
コマを置くときに「これが何だか分かるかね?」と、とても偉そうに言ってください。 コマが置かれたら議論がスタートします。 博士は、自分が考えた答えを絶対に変えていはいけません。

次に、生徒は、博士が取り出したコマに触ります。 博士が、コマを一体何だと考えたのか想像力を使って推理しましょう。 生徒は、次の3つの行動のうち1つだけすることが出来ます。

1、博士に質問
2、博士にヒントをもらう
3、答えを当てる

博士の左隣の人から順にこの行動を行っていきましょう。

1、博士に質問
博士が「はい」か「いいえ」で答えられる質問をすることができます。 たとえば「博士、これは、生き物ですか?」とか「博士、これは、食べ物ですか?」のように話しかけましょう。 博士は、「うむ、そうじゃ」や「いや、違う」「どちらとも言えないのう」の様に返事をして下さい。

2、博士にヒントをもらう
どうしても質問が思いつかない時には、博士にヒントを貰うことが出来ます。 博士にヒントを貰いたいときには、「博士ヒントをください」と言いいましょう。 博士は、箱の上のコマを、右手か左手に隠します。 生徒は、どちらの手にコマを握っているか言い当てます。 博士は、手を開いて答えを見せた後、コマを箱の上に戻してください。 正解だった場合、どんな質問でもすることができます。 たとえば、「博士、最初の一文字はなんですか?」とか「博士、それは何色ですか?」など自由に質問してみましょう。 ただし、「これはなんですか?」のように直接答えを聞いてはいけません。 間違ってしまった場合、これ以上質問することは出来ず次の生徒の番になります。 2人続けて博士からヒントを貰うことは、出来ません。

3、答えを当てる
答えを当てられるのは、自分の番だけです。 「博士、わかりました!これは、りんごですね!」とか「博士、わかりました!これは、ねこですね!」などのように、 しっかり宣言しましょう。 正解の場合、博士はこの議論で使っていたコマを答えを当てた生徒に渡します。 間違っていた場合は、次の生徒が質問を続けます。

生徒達の行動が1周終わったら、博士は様子を見て、何かつぶやきます。 これを博士の独り言と言います。 「2番目の質問は、惜しかったのう」とか「皆もこれを持っておるぞ!」とか「今日の天気は良い天気じゃ…」など 好きなことで構いませんが、生徒達が困っていたら少し助けてあげてくださいね。

生徒達は、3周するまでに答えを当てなくてはいけません。 誰かが正解した時点でその議論は、終了となります。 もし、誰も正解できないまま3周してしまったら、博士は議論に使ったコマを箱の横におきます。 この時、正解がなんだったのか、生徒達に教えてあげてください。 この駒は、次の議論で正解した人にご褒美としてプレゼントします。 議論が終了したら、博士の左隣の人が次の博士となります。 みんなが博士になって議論をしたら、ゲーム終了です。 ゲーム終了時1番多くコマを持っていた人が、もっとも、えらい博士です。 コマの数が同じだった場合には、最後にコマを手に入れた人が1番えらい博士になります。

最後の議論で、誰も正解出来なかった場合、その議論で使ったコマは、博士以外で一番コマを持っている人が受け取ります。 このとき、持っているコマの数が同じだったら、その前の議論で正解した人が受け取ります。

コマは議論中、何度でも自由に触ることが出来ます。 コマを触り、質問を繰り返しながら博士が考えていることを当てましょう!


もし、中々イメージが湧かないときは…

触ったコマが… もし、すごく大きかったら もし、とても柔らかかったら もし、もっと冷たかったら なんて考えると、新しい物が浮かんでくるかもかもしれません。 それではみなさん、袋の中身は一体「ナンダッタ」のか、一緒に考えていきましょう!

 

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